GCP CLIログアウト方法
GCP CLI (Google Cloud Platform Command-Line Interface)からログアウトする方法について解説します。状況に応じて最適な方法を選択できるように、複数の方法とそれぞれの使い分けについて説明します。
1. gcloud auth revoke
コマンドの使用 (推奨)
最も一般的なログアウト方法は gcloud auth revoke
コマンドを使用することです。このコマンドは、現在のアカウントの認証情報を削除し、GCPへのアクセスを無効にします。特定のアカウントをログアウトさせたい場合にも使用できます。
gcloud auth revoke [ACCOUNT]
[ACCOUNT]
はオプションで、ログアウトさせたいアカウントのメールアドレスを指定します。省略した場合は、現在アクティブなアカウントがログアウトされます。
例:
gcloud auth revoke my-account@example.com
2. gcloud auth login
で別のアカウントにログイン
別のアカウントにログインすることで、事実上現在のアカウントからログアウトできます。
gcloud auth login
このコマンドを実行すると、ブラウザが開き、Googleアカウントへのログインが求められます。新しいアカウントでログインすると、CLIは自動的にそのアカウントに切り替わります。ただし、元のアカウントの認証情報はシステムに残ります。セキュリティを重視する場合は gcloud auth revoke
を使用することをお勧めします。
3. アプリケーションのデフォルト認証情報の削除 (高度なケース)
アプリケーションのデフォルト認証情報は、gcloud auth application-default login
で設定されます。この認証情報を削除するには、次のコマンドを実行します。
gcloud auth application-default revoke
これは、アプリケーションレベルでのログアウトであり、通常はサービスアカウントで使用されます。一般的なCLI操作ではあまり使用しません。
4. サービスアカウントキーファイルの削除 (重要)
サービスアカウントを使用している場合は、キーファイルの管理が非常に重要です。キーファイルは、GCPリソースへのアクセスを許可する秘密鍵のようなものです。ログアウトと同じくらい重要なのは、不要になったキーファイルを削除することです。キーファイルは安全な場所に保管し、使用後は速やかに削除してください。
ログアウト方法の選択
方法 | 説明 | 適用ケース |
---|---|---|
gcloud auth revoke | 認証情報を削除し、アクセスを無効にする | 推奨される方法。特定のアカウントのログアウトにも対応 |
gcloud auth login | 別のアカウントにログインする | 手軽な方法だが、元のアカウント情報は残る |
gcloud auth application-default revoke | アプリケーションのデフォルト認証情報を削除する | サービスアカウントを使用する場合 |
キーファイルの削除 | サービスアカウントキーファイルを削除 | サービスアカウント使用時の必須事項 |
まとめ
GCP CLIからログアウトする方法は複数ありますが、gcloud auth revoke
コマンドを使用することが最も安全で確実な方法です。状況に応じて適切な方法を選択し、セキュリティを維持しましょう。
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